ホーム
ISO9001:2008関連
ISO9004:2009
取得活動を始める前に
経営者のために
ISOmanの品質マニュアル
統合マネジメントシステム
食品業へのシステム導入
社員教育の資料集
ブログ
よくある質問
クリッピング
Funnies and Joke

 

この序文一行目の文章は、「品質マネジメントシステムを採用することは、ひとつの組織の戦略的な決定であるべきである」となっている。ところが、日本の規格JIS Q9001では、この文章の前になにがしかの文章が挟み込まれている。ただし、記憶が正しいならばだが。それはともあれ、世界レベルで見れば、まさかISO9001品質マネジメントシステムが戦略になるかといえば、答えは”いいえ”だ。今頃、ISO9001などにうつつをぬかしているならば、世界競争力はないと判断すればよい。しかし、ISO9004:2008は違う。これは戦略的に取り組むに値する規格内容になっている。国内市場と少しは海外に市場を広げている企業ならば、この一文にあるようにISO9001を戦略の一つにし、中長期的に取り組む心構えが必要である。

 

中長期的な取り組みとは、以下のような活動を5年でやり遂げることをいう。

 

 ・ISO9001品質マネジメントシステムを構築し、実践する。

 ・継続的に改善活動を行い、効果のあった事例を次々に獲得する。

 ・その中から選んだ好例を組織全体に波及させる。

 ・利益率、配当率、資本効率など財務面のメリットだけでなく人事面で良い結果が見られ、顧客の満足度を向上させ、感動を得る状態まで改善を重ねる。

 ・必要ならば、バランススコアカード、シックスシグマなどさらに高度な経営手法を導入する。

 

海外展開をしている企業も少なくない。そのような企業で多く見られる現象は、海外の組織で独自にISO9001:2000認証を取得していることだ。これは全く無駄で、しかもすべての組織に共通した経営風土が生まれない。ましてや一社の中で部門別に認証を取得するなど考えられないことだ。品質だけでなく環境も両立させるシステムが徐々に普及している。「包括的なシステム規格」だからこそ、そのようなことができる。

 

もうひとつ、この序文で重要なことは。「品質マネジメントシステムの構成面で画一性を求めたり、あるいは文書を画一的にすることを暗示する意図はない」としていることだ。品質マニュアルに記載した品質マネジメントシステムは、各社が独自に構築したものであり、各々異なっていることは当然である。むしろ他社と同じシステムになっている方がおかしい。自社の社員が日々の業務を行う上のガイドラインであるべきと強調したい。”このシステムを使うと簡単で便利にISO9001を運営できますよ”などと販売しているシステムには一切手を出さないようにISO事務局が警告している。

 

また、監査員の中にはいまでも品質マニュアルに難癖をつける人がいる。極端ではあるが、ISO9001規格文をそのまま品質マニュアルにしたとしても何なら問題ない。ただし、その品質マニュアルに沿った業務を実行している証拠は必要になる。となれば、なにがしかの業務変更を行わざるを得なくなる。そのようなことをするのは得策ではなく、自社の業務に合わせたシステムを品質マニュアルにすればすむことなのだ。

 

ISO事務局のホームページにある「よくある質問」のひとつを引用して終わりたい。

 

ISO9001品質マネジメントシステムを実践することによる主なメリット何なのですか?

 

企業の主要なプロセスに焦点を当てて企業活動の価値を高め、継続的に業績を向上させる機会を企業に与えることができるのがISO9001規格である。規格は、品質マネジメントシステムを企業の業務プロセスに接近させることと継続的改善を非常に強調している。顧客とその他の利害関係者の満足を含めながら企業目標の達成を最終的に目指している。

企業の経営者は、単に認証の取得とするのではなく品質マネジメントシステムを採用を一つの事業投資としてみなすことができる。

この規格を使用して受けることのできる数あるメリット中では、以下のようなものが重要である。

 ・品質マネジメントシステムの企業業務プロセスへの接近

 ・以下のような手段を通じて、企業業績の改善へ向けて自然な歩みをすることが励まされること

    ・・品質マネジメント原則の活用

    ・・”プロセスアプローチの採用”

    ・・経営トップの役割の強化

    ・・関連部門およびレベルで測定可能な目標の設定

    ・・システムの成果を測定する尺度として”顧客満足”の情報をモニタリングを含め、”継続的改善”と”顧客満足”に向かって方向づけ

    ・・品質マネジメントシステム、プロセスおよび製品の測定

    ・・法令並びに規制上の要求事項に対する配慮

    ・・経営資源の入手可能性への留意

 ・初期に必要とするISO9001の内容と企業業績をさらに高めるための要求事項を有するISO9004規格とに一貫性を持たせるコンセプト

 ・すべての利害関係者のニーズへの配慮


改善を実行するための駆動力となる企業の自己評価のコンセプトがある。(ISO9004:2000を参照のこと)