
品質システムと環境システムは別個に構築して運営している企業が多い。今回の修正のより一層統合がしやすくなった。本来、統合したシステムにできるように、ISO14000の規格はISO9000を下地にして策定されている。したがって、別々のシステムを作る必要などない。事実、ISO環境マネージメントシステムISO14001および環境監査ISO14010の国際会議日本代表として規格策定に携わった西島洋一氏は、次のように述べている。
「ISO9001とISO14001は経営システムとして統合的に活用されるべきであるという共通の認識が、ISO関係者の間では確認されている。そのためにISOの品質システムと環境システムの双方の委員会が協調し、統合化に向けて企業が運営しやすい標準上の配慮を行い、今後の改訂を進める準備が整いつつある。たとえば、1996年に発行されたISOの環境マネージメントシステムと環境監査の経営システムは、既存の品質システムISO9000とともに統合経営システムに効率的に組み込まれて、定着されることを目指している。」
これら二つのシステムが仕組みとしてはほとんど同じであることは、このホームページの中でも解説しているので、参照してほしい。さらに、考慮しておかなくてはならないことは、この二つのみでなく安全・衛生そしてリスク管理の体制を対象にしたISO規格の策定がされていることである。中小企業にとって、これらをすべて別々のシステムとして運営するなどは不可能と言える。だから、別の項で述べているように、どちらでもよいので、一つのシステムをまず構築することが肝要と指摘しておきたい。ISO9001はこれらの規格の「総本山:で各種の規格の骨格になっている。よって、ISO9001のシステムを構築しているならば、その他のマネジメントシステムも組み込めると理解していただきたい。
