顧客志向の品質マネジメントシステム
ISO9001は顧客志向のシステムであるが、これがよく理解されていない。 。「顧客志向」というのは「供給者の論理」に対して使われる言葉であることをまず知ってほしい。供給者である企業側の考えから顧客の求めていることはこんなことだと決めてかかるのが供給者の論理という。安くて品質の高い製品を商品化しきた日本企業は今世紀前までは成功した。しかし、今世紀に入ると、様相は一変してしまった。企業が勝手に顧客の要望や期待を決定し、設計し、製造し、販売したとしても、顧客はそっぽを向いている。売れないのだ。「お客様の声」をよく聞いて、それを理解できる能力が失われているのではないかと疑う必要がある。この規格のモデルは、顧客に始まり顧客に終わる。企業は、顧客と顧客の間に入り、顧客を充たすモデルなのだ。
品質マネジメントシステムの基本概念
2000年秋ごろから二年ほどの期間に、研修機関でこのスライド(PowerPointファイル)を使って講習を行った。その時に、日本企業の競争力がなくなりつつあることを強調した。また、日本がバブル経済に酔いしれていた時に、アメリカは日本の改善を学習し、見事に復活した。この成功原因の一つが顧客志向のマネジメントを採用したことだった。もう一つは製造業からサービス業への変換だ。だから日本も急がなくてはならないといったが、同調する人は少なかった。いまだに製造業だけが頼りだ。コンピュータソフト、金融・証券などの国際競争力はいまも低いままである。品質マネジメントシステムを通じて世界的な競争力を高めるしか仕方なかろう。それには、ISO9001を卒業しISO9004を学ぶ必要がある。