学習、改善および改革
品質マネジメントの八つの原則では、「継続的改善は、組織の永久的目標でなければならない。」としている。そして、継続的改善の原理を適用するならば以下のような行動へ結びつく。
・製品、プロセス、およびシステムの継続的改善が、組織内のすべての個々人に対する目標となさしめる。
・漸進的な改善と変革的な改善が基本的な改善のコンセプトであることを適用する。
・潜在的な改善領域を明らかにするために、設定された最高の基準を用いて定期的な評価を加える。
・すべてのプロセスの効果と効率を継続的に改善する。
・予防を基本とした行動を奨励・推進する。
・組織のすべてのメンバーに対し適切なる教育と訓練を行う。継続的改善のための手法と道具には、以下のようなものがある。
Plan-Do-Check-Actのサイクル
問題解決法
プロセス・リエンジアリング
プロセス変革
・改善を促し、追跡するための尺度とゴールを策定する。
・改善を認知・表彰する。
レベル5 持続可能 | 10.1節 学習 ・継続的改善および改革の計画は、組織の学習を通じて得られた知識に基づいている。 ・学習は、組織の文化の中で身を守られている。 ・学習の効果は、組織の成果の面で継続的に改善されている。 10.2節 改善 ・組織は、継続的改善アプローチを正式に定め、すべての従業員によって広く適用されて実施している。 ・継続的改善および改革は、戦略と方針の一部となっている。 改善と改革、そして組織の実績との間では強くてカジュアルな関係が成り立っていることが立証されている。 ・いくつかの是正および予防処置は改革に強く焦点を当てている。 10.3節 改革 ・改革の計画作成は、展開され、実施されている。 ・計画作成のプロセスで収集され共有されている知識は、組織の知識として利用されている。 ・継続的な改革の結果は、実績を継続的に向上させ、組織の地位を競合他社を越えて最高レベルにしている。 ・自己改革と改革の組織文化を通じて環境を変化させることは、組織の中で根付いている。 |
レベル4 革新的 | 10.1節 学習 ・組織の知識は、実現計画の作成に関するマネジメント方針の中で一般的に利用されている。 ・個人の知識を組織の知識に全面的に組み込むために、企業は情報を共有するための機能とフォーラムを有している。 ・学習は、実績の向上を目指して全社を通じて継続されている。 10.2節 改善 ・組織は、改善のための具体的な戦略を正式に定め、実施している。 ・まだいくつかの是正および予防処置はとられているが、継続的改善が中心となっている。 10.3節 改革 ・企業環境の変化を測定し、分析する機能は存在している。 ・方針の項目についての効果的で効率的な計画作成は、展開され、実施されている。 ・変化は予測されている。もしくは、変化が起こる前にアクションをとっている。 ・全社的な改革活動が実施されている。 |
レベル3 適応性あり | 10.1節 学習 ・組織の知識に基づいた効果的なプランは、作成され、実施されている。 ・組織の知識は、ある個人のみに頼った小型の知識ベースの周りに焦点が当てられている。 ・組織の学習のための適当な環境は創立されている。 ・学習の効果は、一部の従業員に伝えられている。 10.2節 改善 ・組織は、具体的な改善のプログラムを正式に定めている。 ・いくつかの是正処置はあるが、現時点で改善に焦点を当てている。 ・改善の形跡は見られる。 10.3節 改革 ・方針の項目を効果的に作成することは行われ、計画は実行され・ている。 改革の計画は、組織の一部で行われている。 ・目にはっきりと見え、急速な変化には対応しているが、ゆっくりと進む変化には対応できていない。 |
レベル2 能動的 | 10.1節 学習 ・教育・訓練プログラムは存在し、評価されている。そして、その効果も確認されている。 ・従業員の一部によってのみが学習を受け取っている。 10.2節 改善 ・組織は、少しの明確な改善の方針を有している。 ・いくつかの予防処置を実施してはいるが、焦点を当てているのはまだ是正処置である。 10.3節 改革 ・継続的改善のための手順は確立されているが、改革に対しては特にない。 ・変化への対応は遅い。 |
レベル1 初歩的 | 10.1節 学習 ・組織は、教育・訓練計画を策定していない。 ・組織は、学習の必要性を理解していない。 ・学習のプロセスを実施したことがない。 10.2節 改善 ・組織は、特定された改善の方針を定めたことがない。 ・是正処置に組織の焦点を当てている。 10.3節 改革 ・継続的改善の手順は確立されていない。 ・改革の認識はない。 ・方針の項目は不適切に策定されている。 ・計画したことの結果は評価されていない。 |