5 組織を取り巻く環境
5.1 一般
すべての組織は、その規模が大きいとか小さいとか、または営利であるとか非営利であるとかに関係なく、変化が起こっている外部環境の中で運営されている。いま起こっている生のデータや情報を提供し、組織の成績を維持し向上させるような組織上の変革を決断できるようにするために組織が運営されている環境のモニタリングと分析が必要である。
5.2 モニタリング
組織の環境をモニタリングすることは、限定はしないが、通常、以下の事項に役立つであろうデータの収集と考察を含む。すなわち、
・明らかにされた利害関係者(株主、管理職、社員、顧客、パートナーと社会を含む)の現在と未来の期待とニーズを明確にし理解すること
・代替品もしくは競合品の出現の脅威と機会につての認識
・組織が出現するであろうと考えられる新規市場・製品の機会に対する脅威と機会につての評価
・現在の顧客の傾向、ニーズおよび期待の理解
・法令および規制上の要求事項とその変化への認識を得ること
・労働市場と従業員利害関係者への影響の理解
・社会経済の潮流と組織の活動範囲での地域文化の側面を理解する
・新規の技術的変革を見張る
・現在の組織上およびプロセスの能力を理解する
特に自社内で使っているプロセスに類似している主要なプロセスに対して他社で行われている優れた外部実践の明確化と学習(ベンチマーキングのことを示唆している)
5.3 分析
組織は、方針および戦略を形作るプロセスへの本質的なインプットとして関連する外部のデータを分析し、組織に与えるかもしれない潜在的なインパクトに関してのシナリオを提案すべきである。
データと情報は、次のようなタイプの問題を分析することができるように収集すべきである。
・明らかにされた利害関係者は彼らのニーズと期待を計画したように満たされたかどうかどのように考えているか?
・いかにして顧客と明らかにされた利害関係者のニーズと期待が時とともに形成されているか?
・組織の現存する製品のどのような機能が顧客に対してもっとも大きな価値を現時点で提供しているか?
・顧客と明らかにされた利害関係者の変化するニーズと期待にこたえるために組織に促している製品は何か?
・組織の現製品のマージンや市場は中長期的にどのように展開するのか?
・どのような新しい市場や機会が出現する可能性があるのか?
・どのようなリスクが出てくる可能性があるのか?
・組織に影響を与えることになる法的および規制の環境でどのような変化が予測されているのか?
・中長期的にどのような競合環境が生まれてくるのか?
・組織が選択した市場に対しどのような特異な特性を提示できるのか?
